2018/01/08

2018年もよろしくお願いいたします。

2018年、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

お正月は家族で箱根の温泉へ出かけて極めてゆっくり過ごし、
戻ってからも、家族や友人とのんびり過ごした年末年始。
なんとなく、オフの間はSNSに写真をアップすることも止めてみようと思い立ち、
そうなるとリラックスの度合いが違います。

アップすることを止めて一番効果的だったのは、
他の人が何をしているのか、全く情報が入ってこないこと。
3日も見ないでいると早速情報デトックスが進み、
自分のことを、今一度じっくり考える気持ちになれました。
と同時に、SNS前の時代が懐かしく感じました。

自分が人生の主役だという事実を、
SNSはあまりにも邪魔する傾向が強い。
娘たち小学生やあるいは10代の子供が
このSNS全盛の時代に育つということは、
目下最大の脅威です。
SNSなんて、今すぐ消えて欲しいと思う反面、
仕事などで便利に感じている自分。まさに現代人の悩みです。

SNSを排除し、家族や親しい人と、笑って喋ってお酒が飲めるなんて、
こんなに幸せなことはない。
今の自分の状況に、心から感謝の松の内でした。

欲を言えば仕事もいい流れに乗れたらいいけれど、
こちらは自分の努力次第。
同じか、あるいは現時点ではそれ以上に大事な子育てと家庭運営も並行しながら、
できるところまで仕事の幅を広げたいと思っています。
と言いつつ、今年は取材旅行も長めに出掛けるつもりでもあり、
葛藤の年になるのかなあ。

新年最初のお知らせは、
料理雑誌の老舗『栄養と料理』の「料理教室探訪」という連載で
取材を受けたこと。



文字の大きさが、読者への気遣いそのものです



4ページ、じっくり取材していただきました

写真家のキッチンミノルさんには、実に鮮やかに私のガハハ笑いを捉えていただき、
ライターの田中のりこさんには、教室のはじまりについてや特徴などを、見事に滑らかな文章でまとめていただきました。
同業として、しっかりした仕事の仕上がりを見せていただき、新年から気持ちが上向きました。栄養と料理の編集チームのみなさん、ありがとうございました。

2018年も、こつこつ楽しみながら、前進します。
どうぞよろしくお願いいたします。

1月20日のタスキーニャ、あと数名のご参加が可能です。
今回は特別に、アンフォラ仕込みの希少なポルトガル自然派ワインをお出しします!
お申し込みはこちらまで。

2017/12/19

12月16日の「ポルトガル食堂」も賑やかでした!

今年最後の「ポルトガル食堂」も8名の方々にご参加いただき、
愉しく賑やかな3時間でした。

初参加の方がほとんどでしたので、
ポルトガルらしい味を知って頂くべく、
メインは豚とあさりのアレンテージョ風。

初めて参加される方は、到着してしばらくはやはり緊張されるようです。
そうですよね、どんなところでどんな人が、
どんな料理を作るのか想像するしかないですから。
でも、大体最初に自己紹介そして乾杯したら、
あとはどんどん場の空気が柔らかくなっていきます。
いつも思うのですが、
きっと趣味嗜好が近い方が多いからなのかなと思います。
旅が好き、食べることが好き、飲むことが好き、食べ歩きが好き、などなど。
できることなら私もメモ片手に皆さんの最新情報、
いわゆる口コミというものですね、
全部漏らさず伺いたいくらい!です。
ときどきふとテーブルを離れたときに、
みなさんが「おおーっ」「へえーっ」と盛り上がっていると
「え、今のお話なんですか?」
とか聞き直したりして。
自分が2人欲しい瞬間です。

ご参加いただいたYさんの写真をお借りして。
Yさん、早速レシピを自宅で再現されていて、
それもおいしそうでした!
自宅で再現していただけると、ほんとに嬉しいです

そして毎回ですが、料理を作り始めたらキッチン回りに集まっていただき、
その工程をワイン片手にじっくり見ていただいております。
だからキッチンが賑やか。


料理を作っている様子って、案外つまみになります


あさりと豚から出るおいしいだしたっぷりのソースを
揚げてじゃがいもに吸わせる料理ですが、
それでもおいしいソースが残るので、
シンプルなポルトガル風菜花ご飯にソースをかけて食べる仕様にしました。
ハーブたっぷりのサラダも添えてあります。

デザートは卵タルト。
焼きたてのあつあつに粉糖とシナモンパウダーをたっぷりかけて
食べていただきました。
サーブし終わり、さてどなたかの一皿を撮ろうかなとテーブルを確認すると、
みなさん忍者並みの速さで食べ終わられていて、
嬉しかったですが先に撮っておくべきだったと学びました。

来年1月20日の会は、8種のワインを楽しめるタスキーニャ。
国内に数本しかない、ターリャ(アンフォラ)仕込みの自然な造りのワインもご紹介します。ワインがお好きな方はぜひご参加ください。
お申し込みはこちらまで。

12月23日(土)は「ポルトガル食堂」出張ワインバー @鳥越 T
一日だけのワインバーをオープンします。
14:00-18:00 at鳥越T(東京都台東区鳥越 2-5-1 恵比須ビル 1F)

バーでは、ポルトガルの自然派を中心に3~4種、
マデイラワインもスタンバイ。
そして、
ポルトガルの食とワインにまつわるショートセミナーも同時開催します。

***ポルトガルワイン講座
15時と16時の2回、 3種のポルトガルワインとおつまみ付き。
ポルトガルならではの微発砲ワイン「白のヴィーニョヴェルデ」
大航海時代の美味しい産物「マデイラワイン」に加え、
参加者限定でポルトガルでも珍しい「赤のヴィーニョヴェルデ」をご用意します。

時間:12.23(土) 15:00 と 16:00 の2回開催
定員:各回 着席12名(予約制・先着順)
参加費:2,000円 3種のワインと軽いおつまみ付き

[ お申し込み方法 ]
以下の内容を記載の上、info@castella-note.com宛にご連絡ください。
– お名前
– メールアドレス
– 電話番号
– 希望の時間
– 参加人数

* 鳥越 T の店頭でもお申し込み可能です。
15時の会はもうすぐ満席です。

お待ちしております!


2017/12/18

スワッグは、変化の過程も美しい

生き生きと咲く花の美しさも好きだけど、
時間の経過とともに、
個性がくっきりと表れてくるドライも好き。

この数年人気急上昇のスワッグは、
生からドライに変化する時間をじっくり楽しめるのがいい。
ハーバルな香りもいい。
自己流で花材を買って、シンプルなものを一つ作って玄関に飾りましたが、
それはそれ。
人が集まるダイニングにはもう少し華やかなものが欲しいと思い、
六本木のUAでポップアップイベントを開いていた
ウヴルさんにオーダーしました。

こちらは脱シンプル。
青や黄色の花や実ものを入れて、枯れたときの色をイメージしてお願いしました。
出来上がりも素敵でしたが、風合いが変化していくと色気が出てきてより好みに。
大人の女である私もかくありたいと、
花に気づかされる毎日です。


男前な女性、って感じです

2017/12/15

What have you done?

東京生まれ、ほぼ東京育ちの私にとって、
関西弁は魔法の言葉。
とくに、御年78歳のポルトガルワインのレジェンドKさんの関西弁は
弾むように柔らかくて、聞いていてとても心地よかった。

それはきっと、Kさんの人柄や、
ポルトガルワインへの愛情のせいでもあるのだろうけれど。
いつも砕けた感じで、
もちろん本人は砕けてるつもりはないんだろうけれど、
なんとなくスーッと始まるKさんとの会話は、
楽しくてためになることばかりだった。
面白くて、つい年齢を忘れて、友達感覚になっている自分がいた。
そんなことも、ちっとも気にせず許してくれるKさんだった。

さらには、いつも目が合うと向けてくれる、
思わず両手で包み込みたくなるような優しい笑顔。
そしてなにより、大胆で思い切りのいい行動力。
なにしろ、日本ではほとんど全く注目される事のなかったポルトガルのワインを、
もう半世紀近くもずっと真摯に、情熱的に、
ただただ自分が好きだからという理由だけで、追いかけてきた人だ。
こんなにチャーミングで、かつ素敵な仕事を現役でされている大先輩がいることが、
私は心の底から嬉しかった。
会社に所属せず、フリーランスで働いている私にとって、
Kさんは架空のポルトガルワイン会社の会長のような存在だった。

つい2週間ほど前、
いつもは必ず最終の新幹線で大阪に帰ってしまうKさんが、
その日は珍しく東京に泊まるから、ぜひご飯をいっしょにどうですか、
とお誘いを受けた。
それが本当に嬉しくて、それならKさんを慕う人にも声をかけて、
ポルトガル料理店でみんなで楽しく飲みましょう、ということになった。
年齢のこともあり、仕事のペースを少し落とすことにしたKさんへ、
感謝の気持ちを伝えたいというのが一番だった。
料理店でKさんの隣に座った私は、
今まで聞いてみたいと思っていたKさんとポルトガルワインとの馴れ初めや、
輸入しているワインとの出会い、造り手への想い、
そして今のポルトガルワインについて思うことなど、
あれこれ質問し、あの弾むような関西弁で答えてもらって、
本当にいい時間をいただいた。
Kさんと私が、
手に入れやすい価格のデイリーワインこそ質の良いものであるべきという点、
料理があってこそのワインだという点、
そして、好きなデイリーワインの銘柄が同じだったこともあり、
あの晩は何度握手してもらったことだろう。
まだ、Kさんの手の柔らかい感触が残っている。

それなのに、昨日の早朝、突然旅立ってしまったKさん。
今度は大阪で飲みましょうと話していたのに。
まだまだ、ポルトガルワイン黎明期の話しを伺いたかったのに。
一緒にポルトガルのワイナリーも訪ねたかったのに。
いつもやることが大胆過ぎますよ、Kさん。


Kさんが日本に紹介してくれた、
ポルトガル北部のワイン「アフロス」シリーズ。
すべて自然な造り。この色の美しさ!

今朝、ラジオを聴きながら仕事をしていたら、
ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」が流れてきた。

So this is Christmas, what have you done?
もうクリスマスやねえ、今年はどないなことしましたか?

なぜかそんな風にKさんに聞かれたような気がして、
Kさんに褒めてもらえるような仕事をしていきたい、と思った。
Kさんはもう近くにはいないけれど、
きっと旅先で、おそらく愛するアレンテージョの地か、ダンか、ミーニョか、
Kさんの好きな場所で、
思う存分ポルトガルワインを飲みながら、
私たちの仕事を見てくれている気がするから。

Kさん、今まで本当にありがとうございました。
What have you done?
に応えられるように、楽しみながら進みますね。

でも、やっぱり寂しいなあ。


2017/12/12

今年一番の面白さ、安藤忠雄展@国立新美術館

今年訪ねた展覧会でずば抜けて面白かったのが、
国立新美術館で開催中の安藤忠雄展。

ガラス窓なしだから、光がダイレクト

中でも最大の楽しみは光の教会の原寸大再現。普通はこんなこと考えないよね、
ほんとぶっ飛んでる。
平松剛の「光の教会 安藤忠雄の現場」を読んで以来、
いつかは大阪の教会を訪ねてみたいと思っていたのが、
まさか六本木の美術館敷地に建てられるとは。
しかも建築家たっての願い、ガラスを一切はめ込まない、
信者も震え上がる自然過ぎる理想の形。それはもう寒い、けど美しい。
邪魔するガラスがないから、光がこぼれるように美しい。
でもびっくりするほど寒いからコート必着。
実際の教会を建設中に、
大阪の信者の方達がガラスを入れないと絶対だめだと言ったのはよくわかる。


外側から見た姿。端正だけど力強い


色の光が溢れるマティスのロザリオ礼拝堂とは対極だけど、どちらも光がポイント。
長い時間過ごしたくなるための要素は、同じなのかしら、と思ったり。
光は希望なのかな、と思ったり。

見学の際は、550円の本人解説付きがおすすめです。10倍楽しめます。
なんたって、本人のあの口調で解説なんてなかなかないですから。
展示にもさまざまな解説文がありますが、
個人的にはコシノヒロコさんの個人宅に関する施主コメントが面白かった。
やっぱり、シリアスなときほどユーモアが大切だよね。大満足!
12月18日まで開催しているそうです。
未だの人、必見です。