2013/10/21

30年の300レシピ

現在発売中の「LEE」11月号付録
長谷川京子さんも今は二児のママ。
ロングヘアだった頃が懐かしく思えます
「超人気料理家のベストレシピ300」で、
掲載レシピの選択と
ライティングの仕事をしております。
非常に楽しいお仕事でした!

過去30年に渡る、
くらくらするぐらい膨大なレシピの中から、
2013年10月現在の読者に受けそうな
おいしいレシピを300に絞る工程は、
想像以上に楽しくかつ地道な仕事。
でも、このうえなく発見の多い、
貴重な経験でもありました。

300というレシピ数は、
実際ストックされている全体のレシピの
何%ぐらいになったんだろう。
1割以下は間違いないと思います。
とにかくものすごい数でしたから。
数号ごとにファイリングしてあるブックも
並べるとバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンと。
迫力でした。
第一印象は、
この山、登れるんだろうかという感じ。

レシピと一緒に載っている
料理研究家やシェフのみなさんのお顔写真にも変化あり!
10年、20年と時を経て、ますます素敵になっている。
そしていつまでも若々しいことに心底驚きました。
若いだけでは絶対に出ない魅力を、写真は正直に語ります。

この冊子の担当編集のNさんは、
いつも頼もしいほどの食いしん坊っぷりを発揮していて、
撮影終了後の食べっぷりの良さは、私の知る限り業界No.1。
ケンタロウさんの撮影でも、お墨付きをいただいていたとか。

そんな編集Nさん、
レシピ選択作業中も
「これ、うまそー」
「これ、撮影行ったんですけど超うまかったんですよ」
「あー、これも絶対うまいはず」
「おーっ、これもうまそう」と、
数号ごとにファイリングしているレシピのストックファイルを
まるでメニューでも見るかのよう。
その様子もまた、面白かったな。

そして、
ざっと全体のレシピを眺めてみると、
やはり時代ごとに特徴があるもんだと感じました。
レシピも、写真も、スタイリングも。
あと、タイトルの付け方も。

80年代は、料理ページだけど結構攻めてる感じ。
お酒を添えるスタイリングが多かったり、
洒落たい!もっと本格的に作りたい!という突っ込むレシピが多く、
レシピの内容も細かいし、材料も多め。
家庭で作る、本格もてなし料理の側に意識が向いている感じでした。
バブルな感じもほんのり。

90年代に入ると使う食材に大きな変化が出てきて、
イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノ(塊)や、中国の豆豉など、
家庭料理にも本格的な素材を取り入れる傾向が強まってきていました。
調度テレビで「料理の鉄人」が人気だったころで、
プロの料理人も登場回数が増えています。
各地の塩やしょうゆなどの調味料をピックアップするといった、
マニアックな面も出てきていました。
景気が良かったせいもあるんでしょうね、
もっといい素材のものを家庭料理に取り入れてみよう!という雰囲気も感じました。

2000年代は、そういった本格調味料を引き続き紹介する一方で、
昔からある豆や乾物といった和の食材を上手に取り入れてみたいという、
温故知新のような傾向も見えてきはじめました。
食材をあまりいじり過ぎずに料理したいという傾向も出てきて、
蒸し料理や、野菜など素材のうまみを意識したスープ類などもぐっと増えて。
それと、カフェスタイルも流行っていましたね。
スタイリングへの意識も強まって、
盛り付けというよりも、器などアイテムへの感心が強まっている感じでした。

2010年代の今は、さらに食材に温故知新の傾向がある一方、
シンプルな素材で簡単にできる料理を求める傾向が強まっていると感じます。
簡単イコール手抜きではなく、
無駄な工程を極力省いた、
素材を生かすシンプルで素直な料理がいい、というニーズなのかも。
地産地消の意識が高まってきているのも最近の特長だと思います。

調理道具も種類もかなり増え、こだわる人も確実に増えています。
ル・クルーゼやストウブなどの鋳物鍋やフードプロセッサーなども
標準装備になっている家庭も多く、
料理好きな女性(もちろん男性も)の料理は今後もこだわりが深まっていくと思います。

ただその一方で、
基本的な料理をレシピを見ないで作れないという人も
増えているような気がします。
煮物、焼き物など、いわゆる普通のごはんのおかず。
献立を立てるのが苦手という人も多いみたいです(毎日面倒というのはよーく分かります)
だから最近は、基本の料理のような本や献立本が
売れている傾向があるんでしょうね。

私達のまわりには実に多くの料理が溢れていますが、
子供にとって、親の手作り料理ほど意味のある料理はないと思います。
時間や手間をかけずに、
というか、私も日々は忙しくてかなりシンプル簡単料理が多いのですが、
冷凍やストック(常備菜)などのアイデアもひねりながら、
子供にはできるだけ、家庭の味を味わって育ってほしいと思います。

なんだかんだ言っても、
お父さんやお母さんが作る料理に勝る料理なし!
仕事が忙しくて大変なママも
家庭料理、ほどほどに頑張りましょう。
ときには外食や買ってきたもので息抜きしながら、
いつのまにか子供にリクエストされるような
ママの定番料理ができれば最高ですね。

私もこの夏は麺ばっかりだったから、
秋冬はちゃんとおかず作ろうっと。
ま、なんとなく酒のつまみっぽくなっちゃうんだけどね、
それも母ちゃんの味なのさ。

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