2015/12/01

dancyu12月号「あしたのワイン」

ワインは味わいや香りもさることながら、
自然な色合いも詩的で魅力的
現在絶賛発売中のdancyu12月号
「あしたのワイン」でお仕事しました。
次号がもうすぐ発売になるけれど、
まだ書店に並んでいるかな。
並んでいたら、ぜひお手に取ってみてください。

日本でつくられているワインについて、
いま飲みたいワイン、
ワインを楽しめるお店の紹介、
自然派ワイン、
泡もの、
スーパーでのワインの選び方
などなど、
切り口もいろいろ。
読ませ方もさまざま。

ワイン好きならどのトピックもきっと、
面白いなあと思える内容です。

私など、郵便受けで雑誌の入った袋を見るなり
びりっと封を破ってページを開いたら
そのまま記事から目が離せなくなり、
牛歩の状態で読んでいたら、
エレベーターホールで中から出て来た人と
思わずぶつかりそうになってしまいました。
ごめんなさい、ぶつかりそうになった方。
人迷惑な歩きスマホ、ならぬ歩き読みです。
立ち読みの方が集中してしまうという
悪い癖なんですよね。



ワイと果実に溺れる~。気持ちいい~

この号の私の担当は
「果実に溺れる」。
素材の持ち味を生かしながら
スタイリングも美しい料理を作る、冷水希三子さんの果実を使ったおつまみに、
満月ワインバーの仕掛人でもある鎌倉「天蓋 耝餐(そさん)」石井英史さんが
よく合う自然派ワインをセレクト。

このペアリングは、止まらないループとなりました。
つまり、つまんで飲んでまたつまむの流れがクセになりそうな面白さでなかなか抜け出せずに、
撮影後もずーっと飲んでつまんでペアリングを語り合って、
撮影終了後も現場が
果実&ワインのレストランと化したのでした。

鎌倉での撮影だから帰りはプチトリップ。
でも、このペアリングを反芻しながらの帰路は
ご機嫌かつ幸せな気持ちなのでした。

ちなみに、個人的に一番気になった記事は、
富山の「セイズ ファーム」というワイナリー。
2008年からぶどう栽培をスタートして、
2011年から自社畑産ぶどう100%の
ワイン造りが始まったそう。
しかも、スペインやポルトガルの海沿い地域で昔から栽培されている
アルバリーニョにもトライしているそう。
氷見の魚とワインのペアリングが楽しめる場所。




この本を作るお手伝いをしながら、
私もいろいろと刺激を受けました
アルバリーニョと聞くと、
私は新潟の「カーブドッチ」を
パッと思い起こします。
もうかれこれ7年前になりますが、
取材をしていた当時、
すでにこの新潟のワイナリーでは
アルバリーニョに目をつけていて、
隣の「フェルミエ」さんと一緒に
栽培を始めていました。

「カーブドッチ」というワイナリーは
非常に面白い存在です。
1992年に設立されたこのワイナリーは、
新潟のなにもない砂丘の荒れ地を開墾し、
100%自家栽培ぶどうを自家醸造し、
そのワインをワイナリーを訪ねた人たちが
その場で気持ちよく楽しめるという仕組みを成功させた、
ヨーロッパ型ワイナリーの先駆者的存在です。
訪ねたことのない方は、
ぜひ一度訪ねて欲しい。
季節ごとに花が咲く美しい庭は日々手入れされ、
ワイナリーに点在するレストランやパン屋、
ドイツ式のシャルキュトリー、ジェラート屋と、
どれもこだわりの味を楽しませてくれます。
かつてこの地が
何もない荒れ地だったと言われても、
訪ねた人はきっと、
誰も信じることができないに違いありません。
早々と、ぶどうの苗木のオーナー制度を始めたのもここ。
遠方からのお客のニーズに応えて
居心地の良い温泉つきの宿泊施設も作っていて、
なんとAVEDAのスパ体験もできます。
ワインを軸に、人が楽しい時間を過ごせるようにと
徹底して考えられた場所です。

当時ワイナリーの社長だった落希一郎さん
(今は北海道で新たなワイナリーに取り組まれているそう)が
ゼロからワイナリーをつくったその軌跡は

「僕がワイナリーをつくった理由」(ダイヤモンド社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4478004234/?tag=yahhyd-22&hvadid=67653137435&hvdev=c&ref=pd_sl_57b14pj9j3_b

という書籍に
詳しくあります。

この本作りのお手伝いをした経験は、
私自身、ワイン作りの基本的なことを知るきかっけにもなりましたが、
それ以上に、ダイナミックな生き方を実践している
落さんや副社長(当時)の掛川さんに、
生き生きした大人の生き方を、目の前で見せていただいたわけで、
インタビューをさせていただきながら、
まぶしいくらいパッションを感じたのでした。
何もないところから次々と何かを生み出し、
それらを大きく成長させる現場には、
先を憂う前にまず歩き出すことを実践する人の逞しさが溢れていました。

ワインでも、料理でも、書くことでも、なんでも、
どこかで自分なりに楽しみながら、
少しずつこつこつと続けていくことで、
いつか振り返ったときに
それらがいい形になっていたら。

そんな風にこれからの人生を生きていきたいなあと、
思うきっかけになった本作りでもありました。
憂いより一歩前に。
人生はやっぱり、旅なんですよね。

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