2016/01/18

リノベーション⑧ 持ち物リストアップ&イメージを伝える

メジャーでサイズを測りながら、次々と書いていきます
間取りや床の素材など
大きな部分を決めていきながら
並行してやったのが
持ちものリストアップ
自分の持ち物を
ざっと書き出します。

このリストは、

これから造る家具やそのほか既存の収納スペースに、
今持っているものがきちんと収まるか、足りないとすればどのくらいスペースが必要かなどを、
建築家が考える基本情報になります。

リストアップの作業、
大変かと聞かれれば
もちろん手間はかかりますが、
考えてみるとこれまでの引っ越しでも
ざっくり書き出していました。
こういう作業、嫌いじゃない。取り掛かるまでがちょっと面倒ですが。

それからこの作業、収納の目安を図る以外に、
持ち物整理の役目も果たせます。

A4の紙にアイテムをひとつずつ書き出しながら、
大物家具や家電などはサイズも書き出し、このまま使うか処分するかなどを再検討できる。
洋服や靴、小物類も改めて書き出していくうちに、
処分するかどうかを冷静に考えることができます。
本、書類、雑誌、食器や調理器具、ストック食材など、
改めて家の中にあるものを確認できる絶好の機会です。


pinterestで気になったキッチンの雰囲気をピン

こうしてこまごました持ち物のリストアップをしながら、
並行して進めたのが造作家具のイメージ固め。
仕事の空き時間に目ぼしい家具ショップを覗き、
これから職人さんにオーダーする
造作家具のイメージを固めていました。

都内はもちろん、

ちょっと離れた近郊のビンテージ家具ショップなど、
とりあえず自分が気になるお店を訪ねては、
家具をひたすら見る。

それから、

自分の好みの家具のイメージを固めるには、
リアルな店舗の家具チェックだけでなく、
pinterestなども
とても手軽にビジュアルチェックできて
便利なツールです。
アップされているインテリアpicの中から、
気になったものを自分のボードにどんどんピンし、
ときどき見返してみる。
自分の好みの傾向がなんとなくわかります。
apartmenttherapy.comなどの
海外のインテリアサイトも面白いです。
あるいはインテリア雑誌などをめくって、
気になる家があれば、
どうしてその家が気になるのか
自分で考えてみるのもいい。

そうやっていくうちに、

自分が好きな部屋や家具のテイストが、
よりはっきりと視覚化できます。




目黒のショップ「コンプレックス」で気になった家具

私の場合、

オーダー家具は、
キッチン周辺に引き出し付きカウンター、吊戸棚と、
食器その他を収納するパントリー。
ダイニングには、
飾り棚と、仕事道具をしまう
造りつけの収納。

部屋のサイズに合わせていちから作るオーダーメイドなので、素材、色、取っ手などのパーツなど、自分の好きなように造ることが可能です。


ただ、自由度が高い分、

自分が本当に作りたいものがはっきりしていないと
依頼の内容があいまいになりがち。
同じナラの無垢材でも木の色や表情は全く違うし、
仕上げをどうしたいのかなど、
案外細かい部分が
部屋全体の雰囲気を作ったりします。

だからこそ、

自分が作って欲しい家具のイメージを
職人さんと共有できれば、お互いに安心です。


素材のことなど細かいオーダーを言葉で伝えるのはなかなか難しい。

ビジュアル資料の方が、イメージが簡単に伝わります。
私は、訪ねた家具ショップで見た気になる家具の写真や
ピンタレストのpicなどをいくつかプリントアウトし、
職人さんと建築家の田邉君に、これらのサンプルのどういう部分が好きなのか、
それをどんな風に使いたいかなどをじっくり聞いてもらいました。

上記のイメージを混ぜ込みながら、

できたキッチン回りがこれ。
使いやすいサイズを出してもらい、
あとは自分の好みを伝えてお願いしました。
背の吊戸棚は片扉のスライド式で、
抜けと使いやすさを両方得られます。
脇のパントリーは下の部分を抜いて浮いている造りつけにしてもらい、
後からラフィアのふたつきボックスを購入し、
乾物や保存食類を中にストックしています。


全体のバランスを見ながら造作家具を配置できるのが、
建築家によるリノベーションの嬉しいところ
住ながらいろいろ手を加えて、
より使いやすくしています。

今でもときどき

時計の位置を変えたり
植物を吊り下げたりしながら、
小さい模様替えをしています。
家のあちこちに余白があると、
遊びがいあって楽しいんです。

★リノベ心得 その7


好みのイメージを伝えるなら、

写真などの
ビジュアル素材を見せながら、
言葉でさらに希望を伝えよう。

ヘアサロンでなりたい髪型を伝えるのと
同じ。
理想のイメージを伝えるなら、
まずはわかりやすいビジュアルが一番!













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