2016/08/31

8月の「ポルトガル食堂」

ヴィーニョヴェルデの白、ロゼ、赤と
ポート、マデイラワインの5種が空きました
少し時間が経ってしまいましたが、8月20日の「ポルトガル食堂」も、参加されたみなさんと楽しく過ごし、これまたたくさんのワインが空きました。

集まってくださった方々は100%初めましての初対面同志で、今回も軽く自己紹介をしあってから(もちろん私もです)、徐々にお話が始まりました。

今回来てくださった皆さんは、どなたもかなりのワインラバー。
ヴィーニョヴェルデは白はもちろん、ロゼ、赤も試され、さらにはヴィンテージポートの白、セミスイートのマデイラで仕上げられました。


ワインを空けながら、特に盛り上がったのが旅の話。これから新婚旅行でポルトガルに行こうかと考えているご夫婦が参加されていたこともあり、ポルトガルの情報はもちろん、飛行機会社や空港の話など、皆さんお持ちの旅情報が次々と出てきて、私も大変参考になりました。
特にへーと思ったのが、マイルの使い方とか、貯め方とか!
私はマイルの使い方がすごく下手で、おか(陸)マイルという言葉も初めて知った次第。

というわけで、旅、食事、料理、ワインのいずれかが好きな方なら、一人参加でも全然会話に困らないのが、「ポルトガル食堂」の特徴だと思います。


次回「ポルトガル食堂」は9月3日が旗の台のサカナエアさんに出張となり、こちらは満席となっております。


自宅教室は10月8日(土)を予定しております。ご興味のある方は、こちらまでご連絡ください。

2016/08/29

夏の終わりの温泉旅

自然の景色で何杯でも飲めます
8月も残すところあと数日。
小学生の娘の夏休みもあと少し。

過ぎゆく夏を惜しみながら、家族で伊豆の温泉を楽しむ小旅行に出かけました。


温泉のだいご味は、なんといっても露天風呂。


湯から出たり入ったりしながら、あちこちから重なって響くセミの声を聞いたり、葉が一陣の風にさわさわとそよぐ音を聞いたりしていると、自分も何かの動物になった気がしてきます。

野生に帰れ!私!

今回は、狩野川沿いの、川のせせらぎが耳に心地よい、そして晩夏の緑がまだまだまぶしいところへ。


湯につかりながら、上がったら何を飲もうかしらとあれこれ迷っているときが、一番リラックスできる最高の時間。




旅に出ると、自分が今を楽しむためには何をしたらいいかを、一生懸命考えます。

これって、仕事や家事をしている毎日の中ではすっかり忘れ去ってしまっていること。
いや、何を飲むかと何を食べるかは自分なりにいつも真剣ですが、それでも例えば、仕事のあとの夕飯づくりには、多くの妥協が伴うもの。あるもので、スピーディーに、とか。

娘のこともがみがみ怒らずに、次にやらなきゃいけないことを考えることなく、娘と笑ってのんびり湯に浸かっていられるなんて。旅の時間は、ほんとにゆったりと流れてくれます。


心がゆったりしてくると、娘のふとした笑顔がたまらなく愛おしく感じたりするんです。普段から見ているはずの表情なのに。そして、自分の心の余裕のなさに、はっと気づかされます。


だから温泉旅行は、自分の心をゆっくり休ませる、自分を大事にするのに欠かせない時間です。

飲んだくれているだけではありません!(誰に宣言しているのか?)

次はどこに行こうかな。

2016/08/17

ELLE à table9月号のELLE Cooking 

スタイリッシュな写真と旬の情報満載!
夏真っ盛りですね。
毎日ヴィーニョヴェルデがおいしいので、ワインのおつまみネタを少し。

最新のELLE à table9月号の

別冊ELLE Cooking巻頭特集で、
アヒージョの新しいレシピを
ご紹介しています。

今回私は取材者ではなく、料理をご紹介する側です。

簡単なつまみを、ということでお声をかけていただいたこの企画。

スペインの定番料理アヒージョのアレンジです。

アヒージョは、オリーブオイルとにんにくで素材を調理するものですが、今回はかなり遊び心をきかせ、もっといろいろなオイルや調味料で楽しめないかというお題をもとに、ニューアヒージョを考えてみました。



表紙のたことプチトマト、黒オリーブは、普段家でワインのつまみによく食べている定番の組み合わせ。

にんにくオイルのお風呂でたこやプチトマトなどの材料をやさしく温める感じで作ります。

夏におすすめのニューアヒージョは、ほたてとゆずこしょう、青唐辛子のごま油アヒージョ。

オイルは太白ごま油を使い、ほたてに青い辛さを風味をきかせます。これが冷えた白や辛口ロゼなど、酸味のある軽いワインと合うんです。ほたてのうま味や青唐辛子の青い香り、ゆずこしょうの爽やかさが、ワインの酸を呼ぶんだと思います。

ほかにも、目玉焼きとしらすのアヒージョ、じゃがいもと桜えびのアヒージョなど、少ない素材でシンプルに楽しめるものばかり。調理もあっというま、ラクです。

まだまだ夏!

まだまだヴィーニョヴェルデが飲める!
今日はほたてアヒージョの応用でパスタにしよっかな。

2016/08/04

「真夏のポルトガル食堂」ご参加ありがとうございました!

飲んだり、食べたり、話したりの賑やかな会場
梅雨が明けた7月30日(土)と31日(日)、西荻窪の364で開催した「真夏のポルトガル食堂」は、想像以上にたくさんの方々にご来店いただき、無事終了いたしました。
来場いただいたみなさま、改めて本当にありがとうございました。
イベント中はひたすら干し鱈のコロッケを揚げていたので、写真は少しですが、イベントの様子をお伝えしたいと思います。


今年は昨年とは少し趣向を変えました。

30日は予約不要のタスキーニャ(居酒屋)スタイル。10種のポルトガルワインと数種類のおつまみを楽しんでいただき、2階のテーブル席は満席で上がれないこともしばしばでした。お待たせしてしまった方々には、ご迷惑をおかけしてしまい、すみませんでした。







まだまだご紹介したいポルトガルワインがありますが、まずはこちらから!

今回のワインは、真夏にぴったりの爽やかなヴィーニョヴェルデが主役。白、ロゼ、赤で複数のブランドを揃えました。

そのほか、さくらんぼリキュールのジンジーニャ、酒精強化ワインのマデイラワインなど、合計10種をご用意。
以下は今回のメニューです。





















本日のメニュー
・干し鱈の浮袋のフェイジョアーダ+青唐辛子ごはん  800
 ・ポルトガルおつまみプレート 1000
(干し鱈のコロッケ+鶏のピリ辛モツ煮+鰯と玉ねぎのマリネカナッペ+たことひよこ豆とコリアンダーのサラダ+黒オリーブ)
 ・珍味 干し鱈の舌フリット(小2ピース) 600

本日のグラスワイン
1.アフロス テン(ヴィーニョヴェルデ オーガニック白)  400
2.モウラス エア(ヴィーニョヴェルデ オーガニック白) 400
3.トレヴォ (ヴィーニョヴェルデ白) 300
4.ガタオ(ヴィーニョヴェルデ白) 300
5.ソアリェイロ(ヴィーニョヴェルデ オーガニック白) 500
6.ガタオ(ロゼ) 300
7.アフロス ヴィニャオン(ヴィーニョヴェルデ オーガニック赤) 400
8.マデイラ(酒精強化ワイン)  500円/ソーダ割り600
9.ジンジーニャ(さくらんぼのリキュール) 400円/チョコカップ入り500円/ソーダ割り600


10.旅のお土産スペシャルワイン(オーガニック 赤) 500





アフロスのアンフォラワイン

旅のお土産ワインとは、古代ローマ時代から使われていたアンフォラという陶器を使って仕込まれた、ヴァスコ・ロフトさんの希少なオーガニックワインの赤。
このワイン、口当たりは優しくて、でも旨味はしっかり。赤ですが、ロゼのような淡い色が美しい。華やかな香りが印象的でした。

みなさん気になってか、あっという間に売り切れてしましました。日本ではまだ発売されていないのですが、いつか購入できるようになればと思っています。大阪の岸本さん、よろしくお願いします!















野菜と魚中心の、からだにやさしいおつまみ

おつまみプレートは、

干し鱈のコロッケ
鰯と玉ねぎのマリネカナッペ
鶏モツのピリ辛煮ピピッシュ
たことひよこ豆のサラダ
4種に、ハーブサラダと黒オリーブのピリ辛漬けを盛り付けたプレート。
おかげさまで好評でした。


さらに、忙しくって写真を撮りそこなってしましましたが、珍味もご用意。
今回の旅で、友人で干し鱈工場の2代目・アントニーから分けてもらった干し鱈の舌を、コリアンダーと一緒にフリットにしたものです。














青唐辛子と黒オリーブが、フェイジョアーダの味を引き立てる

もう少し食べたい方向けには、ごはんものもご用意。

干し鱈の浮袋と腸詰を使った白いフェイジョアーダです。
青唐辛子と黒オリーブを散らしたご飯にかけるのが私のおすすめ。青唐辛子は夏場の料理によく使うのですが、フェイジョアーダの穏やかな旨味にピリッと青いアクセントの役割を果たします。
熟した黒オリーブの塩気ともよく合います。


















見ているだけでも楽しい棚を
364の駒井さん、二所宮さんがつくってくれました。
この2人がいなければ、イベントの成功はあり得ません

会場の1階、2階とも、ポルトガルという国を少しでも感じてもらえるよう、壁にはポルトガルの旅の写真を短い文章とともに飾りました。旅に出たくても忙しくてなかなか…という方に、なんとなく旅気分を味わっていただきたく。


干し鱈のこと、緑のワインのこと、そして、ポルトガルの美しい町並みに欠かせないアズレージョ(彩色タイル)のことなど。


このイベントに参加されて、ポルトガルに具体的な興味を持っていただくいいきっかけ作りができた、とら、という思いからです。









魚介の缶詰。デザインが気になるもの選んで買ってきました


棚には、北部でつくられている繊細な刺繍小物や、素朴なイラストが可愛いノート類、パッケージデザインが素敵な缶詰などのアイテムも並べ、ポルトガルの魅力をいろいろとご紹介しました。


























一見鰯の缶詰のような、チョコレートの缶詰。
紙パッケージの中には、鰯の形のチョコレートが並んでいる


缶詰天国でもあるポルトガルは、素朴だけど味わいのあるパッケージが豊富。ヨーロッパのあか抜けないけど日本にはないセンスやデザインが、見ているだけでも楽しくなってきます。










以前自身で編集した、
スイーツ王国の取材記事が講義のベースです

そして、31日(日)は全く違う内容のイベント。

ポルトガル菓子の焼き菓子3種をいただきながら、「日本に伝わった南蛮菓子」というタイトルのお話しをさせていただくトークカフェを開催。

焼菓子は、カステラのもとと言われているパオン・デ・ロー、チーズが入ったタルトのケジャーダ、そして、エッグタルトという名でも有名な修道院菓子のパステル・デ・ナタの3種。いずれも代々木のナタ・デ・クリスチアノさんから焼きたてを取り寄せました。


日本が最初に出会ったヨーロッパの菓子はポルトガル人がもたらしたもの。時代背景を説明しながら、どんなお菓子がどのように伝わってきたのか、また、ポルトガルの現地では、それらがどのように現代に存在しているのかを、写真をご紹介しながらお話ししました。













卵黄クリームと、白くてふんわりしたクリ―ムの2層。
間に挟んであるのは、細かくくだいたアレです

生菓子は、自宅の料理教室でもよく作ってお出ししている天国のクリーム、ナッタシュ・デ・セウです。

ポルトガル菓子の基本となる卵黄クリームを使ったこの菓子は、見た目も味わいも、ポルトガルを象徴しているような菓子。

お菓子を頂きながらのお話は、みなさんにも喜んでいただけたようでほっとひと安心。

この2日間、本当にたくさんの方々と食を通じて時間を共有することができ、大変意義深く、また楽しい経験となりました。

改めて、ご協力いただいた方々、ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。











364の駒井さん(左)私、二所宮さんと。お疲れ様でした!

私がポルトガルに魅かれるのは、その食文化の面白さや、ダイナミックな景色の素晴らしさはもちろん、かつて日本で鎖国前に爆発的なブームとなった南蛮文化の盛衰など、日本とポルトガルの歴史的な関わりも欠かせません。遠いようで、近い存在の興味が尽きない国なのです。そして、増えていくポルトガルの友人たちの人間性にも魅かれています。



これからも、新しいテーマで本を作るべく、自分のできる範囲でさまざまに活動を続けていきたいと考えております。ポルトガルのワイン旅の本を作ろうと言って下さると奇特な出版社さんがありましたら、ぜひご連絡下さいませ。









今年は娘も脱走せずにお手伝いしてくれました

次回の「ポルトガル食堂」は8月20日(土)12時~、自宅での教室になります。

まだ若干お席がありますので、ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。

そうそう、6月末に取材したヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)の記事は、dancyu10月号に掲載予定です。


もちろんこのブログでも、旅のことをアップして参ります。

お楽しみに!