2017/04/14

ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ協会が主催する、和食とVVの夜

桜咲く4月の夜、
ポルトガルから来日中のヴィーニョ・ヴェルデ協会主催による、
ジャーナリスト向けディナーにご招待いただきました。
ワインジャーナリストの方々はフランス語に強い印象。
中には5か国語話される方も。密かに変な汗が出ました

協会のカルラ・クーニャさん、キンタ・ダ・リシャの醸造家カルロス・テイシェイラさんなどと、ざっくばらんに意見を交わしつつ、アットホームな雰囲気の中、ワインと和食のコンビネーションを楽しみました。

この日のヴィーニョ・ヴェルデは、微発泡でフレッシュなものから、発泡させない熟成を意識した単一品種のものまで幅広い味わが並び、何がどれと合うかを徹底的に組み合わせるいい機会をいただきました。

ほろ苦系の山菜や、菜花のように青い旨みがあるものや、筍のようなやさしい味わいがある野菜は、総じてとても相性がいい。香ばしいごまのアクセントもいい繋ぎになる。微発泡のものは、揚げ物のクリスピーさとはもちろん合うのだけれど、ただし塩気はしっかり決めた方がいい。中途半端な塩気だと、ワインに負けると感じました。

蕗味噌のほろ苦さと味噌の発酵させた旨みは、アルヴァリーニョ100%のワインをぐいぐい呼びました。個人的に、これはこの日一番のマッチング。蕗味噌、偉い。

そして、以前マデイラワインを飲んだ時にも感じたのですが、ほのかな甘みを感じるワインと相性がいいのが、新生姜で作る甘酸っぱいガリ。ガリはほんと、いいアテになります。ガリがあれば、繊細な寿司もコントロールできるかなと感じました。

刺身は、ワインの酸味とぶつかると、ともすると魚の生臭さが立ってしまい、ときにワインと喧嘩しがちですが、和ハーブの大葉や穂紫蘇、あるいは塩昆布などを組み合わせると、お互いに急接近。もちろんカボスなどの柑橘系を絞っても。ひと工夫でかなり違います。昆布〆にするとミネラリーなワインと非常に合わせやすく、楽しい。

一口に和食と言っても色々ですが、私はやっぱり、ヴィーニョヴェルデは和食と両思いと言っていいなと感じました。個人的には赤のヴィニャオンと肉料理の相性も確認したかったけど、それは自分の家で楽しもう。

出会いや発見がたくさんあるポルトガルワインはやっぱり面白いと、強く感じた夜でした。ワインと和食の相性。私の場合は、まずは普段の食事とどう合わせるかが、目下最大の興味です。

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