2017/05/01

大人の会話

先週末は、10年来の音楽仲間を囲んでの食事会でした。

ドイツで脳の研究をしている彼は、
私の普段関わっている仕事とはまったく関係のないフィールドで活躍中。
いつも集まる度に、彼の研究の内容を説明をしてもらうのですが、
これまたいつも途中で理解不能になり、何が分からないのかすら説明できなくなり、
いよいよ彼を“マッドサイエンティスト”ということにして、
彼の研究している内容の理解を潔く諦めます。
頭の構造が違うにもほどがある、ということを思い知るのです。
でも、なんだか嬉しい。
自分が分からないぐらいややこしいことを研究している友達がいるというだけで。

他に集まった人も、照明デザインや都市計画系、
さらに新しく友達になった人は、ドイツ文学の研究者。
いつも仕事で食べること飲むこと関連の話ばかりしている私には
そんなメンバーでする会話は、
とても刺激的で楽しい。
知らない本のこと、行ったことのない街のこと、
かと思えば昔の想い出話、
そして、子供のこと、家族のこと。
未来はどうなるのか、本当はこうしたいけど、どうなるのか、
そんな思いをこぼしながら。

どこに飛ぶか分からない、
キャッチボールみたいな会話がなんとなく続けられるのって、
実に楽しいものです。
話ながら、自分がなんとなく考えていたことが改めて整理されたりして。
あるいは、忘れていた作家や、読んでいない本の名前が出てくると、
とっても嬉しい。
世界が広がるきっかけがもらえて。

みんなが集まる前にデザートのムースを準備し、
さらには友達のパスタ作りを手伝っていた娘も、
いつの間にか力尽きてコロコロコミック片手にベッドへ。

大人は眠りそうで眠らない2歳児を寝かしつけつつ、
終電ギリギリまで語り合いました。
喋り過ぎて、翌日は声がかすれててびっくり。

この仲間で、こんな夜をこれからも過ごしたい。
心からそう思った日でした。
みんな、各々の世界でコツコツ進もう!

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